劇場版第2作目ですね 。公開は1998年4月18日
あらすじ
母の妃英理を湖のほとりで見つけた蘭は、彼女に近づこうとするが、英理は大声で蘭を制止するするとどこからか銃声が聞こえ、英理が撃たれてしまうという夢を見る不安に駆られ、蘭は英理に電話をかける。笑ってごまかす英理だったが、太ももには傷が残っており・・・・
その日は夜に小五郎・蘭・英理の3人が久々に揃い、食事をする約束をしていた。このレストランは小五郎と英理の思い出のレストランで最初は乗り気でなかった小五郎も次第に良い雰囲気になっていたが、外で常連のクラブのママの十和子を見つけて夢中になってしまい、怒った英理はそのまま帰ってしまう
1週間後、公園でジョギングをしていた目暮警部が何者かにボウガンで狙撃される事件が発生。そばには紙で作られた短剣が残されていた。また同時期、英理は自身の法律事務所に送られてきたチョコレートに毒が入っており、それを食べて入院を余儀なくされる。そのチョコレートの包装紙にも紙の花が残されていて・・・
更には、阿笠邸にて博士がバイクに乗った犯人にボウガンで狙撃される。コナンは犯人を追うがとりにがしてしまい・・・現場に剣のようなものが残されていた・・・
雑感
はい、1作目の時計じかけの摩天楼を観てから今作を観た人、思いましたね?
登場人物いっぱいいる~!!!!!!
そうなんです、今作は事件のトリックというかこの映画のコンセプト上、登場人物が多くなくてはいけないのです。
前作と違って序盤では犯人全然わかりません。これだけでもおおーパワーアップしてるなーと管理人は感じました。決して前作が悪いというわけではないですよ?別の面白さがあるというだけのことです。
ただ管理人はこちらのテイストの方が好みではありますね。様々な登場人物を出すことで視聴者を誘導しやすくなります。
ではストーリーを追いながらそれぞれで管理人コメント突っ込んでいきたいと思います。
10年前の事件
個人的にはこの作品は最初から村上丈という小五郎に因縁がある人物をだすことで話をよりややこしく複雑にしていると思っています。
この作品はトランプの数字順に犯行が行われていくのだが、被害者全員が毛利小五郎の関係者という事実が序盤で発覚しこのことから毛利小五郎に恨みをもつ者が犯人なのではないか?という推理のもと捜査線に村上丈が浮上する。
村上丈は10年前、まだ小五郎が刑事だった頃に目暮と二人で逮捕した人物で、所轄で調書を取っている最中にトイレに行きたいと言われ、二人の警官と一緒にトイレへ。そこに英理が蘭を連れて小五郎の着替えをもってやってきた。その時村上はトイレで警官の隙をつき拳銃を奪い、英理を人質にとる。その時小五郎が銃を取り村上に向けて発砲、小五郎が撃った弾は英理に当たってしまい、英理は倒れ込んでしまう。小五郎はもう一度発泡し今度は村上に命中するのだが・・・
この事件が当時警察内部でも問題になり、小五郎はその後すぐに警察を辞めている。
この事件こそが、蘭の記憶に出てきた英理が撃たれているシーンであり、小五郎が警察をやめた事件だったのだ。
管理人コメント
小五郎が警察を辞めた理由がこの作品で明らかになりましたね。
小五郎と英理の別居前の描写がされるのは貴重ですね、本編でも一緒に住んでいたときの描写はほとんどないので。
次のターゲット 数字の「十」
10年前の村上の事件を聞いた蘭は大きく動揺する。そこに新一から電話が。蘭は新一に新一なら撃つかどうか尋ねる。蘭は英理が小五郎の元を去った理由は小五郎が英理を撃ってしまったからだと考えていたからだ。
小五郎に対して疑心暗鬼になる蘭。新一は自分だったら撃ったか?の問いに対し、自分にはわからないと答える。ただ、小五郎が英理を撃ったことが事実でもそれがイコール真実とは限らないと伝え、電話を終える。
翌朝、コナンが起きると、小五郎は十和子の警護をしているようでいなかった。コナンは身支度をしながらふと目線をやるとその先には、プロゴルファーの辻の写真が。そこでコナンは辻の字に「十」が入っていることに気づく。
すぐに目暮警部に連絡し、辻がいるヘリポートに向かう。辻に事情を説明するが笑って聞き入れてもらえず、心配なら小五郎と目暮警部も一緒にヘリにのってくれと言われ、渋々小五郎と目暮警部はヘリに乗る。(コナンも忍び込んでます 笑)
やがて米花町上空にさしかかると辻が目の不調を訴え始める。ヘリは墜落の危機に陥るが、コナンの操縦で帝丹小学校に不時着し、大惨事を免れる。辻の目の不調の原因はフライト前に使用する目薬が散瞳剤にすり替えられていたことであり、このことで辻は次回のゴルフの大会を欠場することになる。また近くにスペードの10のカードが発見される。
管理人コメント
管理人的にはこの辻が狙われる所がこの作品の中で一番好きなシーンですね。辻がヘリを操縦できなくなってコナンが補助に入るのですが、小五郎は高所恐怖症で使い物にならないし、目暮警部も何もしない。
コナン「大丈夫、ガキの頃に何度も操縦してっから」
小五郎「今だってガキじゃねぇぇか 汗」
小五郎は高所恐怖症なので汗ダラダラでこのセリフを言うんですが、ここのやり取りがすごく好きですね 笑 ヘリは落っこちそうで緊迫した場面だけど、このちょっとコミカルなやり取りが。
次のターゲット 数字の「九] 「八」
次の「九」のつく知人に思い浮かぶ人物がいなかった小五郎は、「八」のつくソムリエの沢木公平を尋ねる。沢木は新たに開業する「アクアクリスタル」のレストランで働かないかという打診を受けており、そこのオーナーが「九」のつく旭勝義であった。小五郎は旭と面識はあったが、知人というような関係ではなかった。だが、小五郎たちは沢木を護衛する必要があったため、コナンたちと「アクアクリスタル」に同行する。
現場に到着すると、他の招待客である小山内奈々、仁科稔、宍戸永明、ピーター・フォードらも来ており、彼らも名前のそれぞれに「七」、「二」、「六」、「四」の数字が入っていた。まら、同行した白鳥刑事の名前には「三」が入っていること、「一」は工藤新一のことなのではないかという推測も起こる。
旭が不在のなか、フォードが足元に沢木宛のメモを見つける。メモは旭からであり、内容はワインセラーがある趣旨の内容だった。メモにしたがって訪れたワインセラーにはブービートラップが仕掛けられており、沢木に向けてボウガンが発射されるが、コナンがいち早く気づき叫んだことで沢木もこれを回避する。一行は村上丈がこの「アクアクリスタル」に来ていると確信し、脱出しようとする。しかし、建物は入口も非常口も塞がれていたうえに、海中を漂う旭の遺体を発見する。
管理人コメント
ここで残りの数字の人たちが集合してきましたねー、ちなみに白鳥警部は本名が「白鳥任三郎」といいます。名前渋すぎだろ (笑)そして「一」はやっぱ工藤新一ですか。まあ無理だよね、コナンいるんだから。小五郎と英理の思い出のレストランにちらっとでてくるのが今回狙われたソムリエ沢木公平です。沢木公平の声優は「中尾隆聖」さんという方が担当しているのですが、管理人は声を聞いた瞬間、ああ、なるほど。と思ってしまいました。まあこの話は後で追々・・・
次のターゲット 数字の「七」そして結末へ・・・
コナン以外の男性陣が脱出口を探していると、建物の電気が落ち、マニキュアに仕込まれていた夜光塗料を目印に小山内奈々が殺害される。遺体から右利きの人間による犯行だと判断したコナンは博士を襲撃してきた犯人も右利きだったこと、そして村上丈は左利きだったことに気づく。コナンは一連の犯人が村上丈ではなく、今回招待された客の中にいることを確信する。さらに電気が落とされたとき、犯人が床に置いたジュースの缶を蹴り飛ばしていたことから衣服のシミで犯人を特定する。だが、犯行の動機がわからないため、コナンは一行にミネラルウォーターを配ることで動機を確認、そして犯人を追い詰める証拠を発見する。
しかし、そこで突如として爆発が起こり、「アクアクリスタル」は水没する。一行は爆破された箇所から泳いで海にでることで脱出するが、蘭だけが上がってこない。コナンがペットボトルに空気を入れて助けに潜ると、展示車に足を挟まれ、抜け出せなくなっていた。ペットボルの空気で蘭の窮地を救うが、コナン自身も足を挟まれて動けなくなってしまう。窒息しかけたところで蘭がコナンに口づけをし、コナンに直接空気を渡す。息を吹き返したコナンは「伸縮サスペンダー」を使い、展示車を引き上げ、蘭を救う。一方、脱出の際に仁科が溺れてしまう。そこに沢木が人工呼吸を買ってでるが、コナンは小五郎の声で白鳥警部に人工呼吸をやるように命じ、小五郎を眠らせて事件の全貌を話し始める・・・
管理人コメント
このあたりからちょっと話のテンポが早くなりすぎた感がありますね。犯人を一瞬で見つけて動機も証拠も手に入れちゃいました。ちょっと雑な気が・・・でも尺の関係もあるか・・・管理人はアクアクリスタルの爆破の際に蘭を助けるときにでてきた「伸縮サスペンダー」、これ当時小さくて無知だった管理人はすげえええ!ってなって自分の家のサスペンダーで父親の車引っ張ろうとしましたよ。汚れるからやめなさいってめちゃくちゃ怒られるわ、車はあがらないわでめちゃくちゃ泣いた覚えがあります 笑
結末
犯行は自身や自分の標的の名前に数字が入っていると気付いた犯人が村上丈の経歴を利用して起こしたものであった。真の標的は辻、旭、奈々だったうえに、仁科を人口呼吸を装って窒息死させるつもりだった。
真犯人は沢木公平。
証拠として、奈々を殺害した際に紛れ込んだ彼女の落書き入りのコルクをポケットから出させる。さらに新一のカードであるスペードのAのカードを持っていることを指摘され、沢木はAのカードを出し、犯行を認める。
犯行の動機は味覚障害であり、コナンはミネラルウォーターを配った際に、沢木のペットボトルにだけ塩を混ぜて確かめていた。奈々が起こした事故の影響で沢木は味覚障害を発症しており、ソムリエを仕事している沢木にとっては致命的な障害だった。医者には事故だけでなくストレスが原因の可能性もあることを告げられ、ストレスの原因となった仁科、旭、辻、奈々への復讐を決意すると村上とも事前に遭遇し、殺害。以降彼の存在を利用して犯行に及んでいた。また、宍戸やフォードは単なる数合わせに過ぎなかった。
その後、目暮警部たちは、沢木の逮捕に動こうとするが、沢木は新たに爆弾を爆発させ、先程の衰弱によって身動きがとれない蘭を人質にとり、ヘリポートへ逃走しようとする。小五郎、コナン、目暮、白鳥は沢木を追ってヘリポートへ。人質をとってヘリを着陸させようとする沢木をみたパイロットが着陸せず、立ち往生していた沢木のもとにコナンたちが追いつき、白鳥が拳銃を構えるが、手が震えて撃つことができない。
沢木はこれから再度辻を殺害し、蘭を道連れにして自分も死ぬと言い放ち、白鳥の拳銃をコナンにもってこさせようとする。絶体絶命のピンチにコナンはこのときに、小五郎が英理を撃った真意を悟りコナンは蘭に拳銃を構える。足を怪我した人質は足手まといにしかならないため、10年前のあのとき小五郎はわざと英理の足を撃ったのだった。コナンが発砲した後、沢木は目暮と小五郎によって拘束、逮捕された。救急車で搬送される際に蘭は「新一が守ってくれたのかもしれない」と語るが、コナンは助けられたのは俺の方だと実感する。
その後、英理の家に招かれた、コナンと蘭は、小五郎が英理の足を撃った真意を知っていたこと、足を怪我しているのに作った料理を小五郎に無下にされたことが別居の原因であることを聞かされ。英理が実は極度の料理下手だったことを思い返すのであった。
管理人コメント
犯人は沢木公平でしたね。沢木公平の声優は中尾隆聖さんだとちょっと前に触れましたが、この方ドラゴンボールのフリーザの声優さんなんです。要は「俺に殺されるべきなんだー!!!」ってことです。ドラゴンボール観ている方はわかるはず 笑
ともあれ、動機の味覚障害っていうのは昔はそんなことかよって他人事でしたが、管理人も去年某ウイルスにやられまして。そのときに味覚障害になったんです。これが結構きつくて何食べても味がしない、地獄のような時間でした。(すぐに治りましたが)
沢木のように味覚や嗅覚を仕事にしている人には本当に致命的な障害ですよね。だからといってお前何人殺すんだという話ですが。
コナンが蘭に銃を構えるシーンはかっこよかったですね、すべてを悟った上でのあのシーンは歴代のコナンの映画作品の中でも屈指の名シーンだと思います。小学生が発砲した、しかも人に当たったなんて現実世界で起きたら大問題になると思いますが、目暮警部に怒られるだけで済むのがさすがコナンの世界です。
まとめ
やはり、初期の作品はいいですね。犯人の動機が正直そんなこと?と思う作品なのですがトランプの数字になぞらえて犯行をおこなっていく点、散りばめられた伏線もちゃんとキレイに回収しておわるのでとてもスッキリします。被害者の方々も一人一人キャラが立っていてとても良かったです。定期的に管理人が観たくなる作品ランキングに入ってきます。
皆さんはどの作品が一番お気に入りですか?是非コメント等で教えて下さい。では、また!
コメント